スタッドレスタイヤはレンタルと購入のどちらが安い?料金相場やメリットを解説

冬の雪道での安全な走行のために、スタッドレスタイヤは欠かせません。しかし、スタッドレスタイヤはレンタルを利用するべきなのか、それとも購入するべきなのか、悩んだことはありませんか。それぞれにメリットとデメリットがあり、利用シーンに応じて選択することが重要です。
この記事では、スタッドレスタイヤのレンタルと購入について、レンタル利用の流れや料金相場、メリットとデメリットを詳しく解説します。スタッドレスタイヤをどのように利用すべきか迷っている人は、ぜひ参考にしてください。
スタッドレスタイヤのレンタルとは

スタッドレスタイヤのレンタルは、タイヤやホイールを購入せずに一時的に借りるサービスです。主に、冬季や雪の多い地域への旅行時など、短期間にスタッドレスタイヤが必要な場合に利用されます。スタッドレスタイヤのレンタルサービスでは、タイヤだけでなくホイールもセットで提供され、タイヤの交換作業や保管が含まれることが一般的です。
スタッドレスタイヤの購入には大きな初期費用がかかる一方、レンタルを利用することで、必要な期間だけタイヤを使い、保管場所やメンテナンスの手間を省けます。雪道を走行する機会が少ない人や、一時的な利用を想定している人にとっては、費用対効果が高いといえるでしょう。
スタッドレスタイヤのレンタル利用の流れ

スタッドレスタイヤのレンタル利用について、一般的な流れを説明していきます。
車種やタイヤサイズを確認する
まず、自分の車の車種やタイヤサイズの確認をしましょう。安全に走行するためには、適切なタイヤを選ぶことが重要です。車のタイヤなどに記載されているタイヤサイズを確認し、適切なタイヤを選択しましょう。
輸入車や特殊なサイズのタイヤを使用している車両では、取り扱いがあるかどうか事前に確認するとよいでしょう。不明な点があれば、店舗の専門家に相談し、サポートを受けると安心です。
店舗にレンタルの予約をする
タイヤサイズが確認できたら、レンタルサービスを提供している店舗に予約をします。冬のシーズンや雪の予報が出ると、スタッドレスタイヤの需要が急増するため、利用期間が決まっている場合はできるだけ早めに予約をすることがおすすめです。
予約時には、タイヤサイズやレンタル期間、交換作業の日取りを決めます。長距離の旅行や出張に合わせてタイヤを利用する場合、利用開始日と返却日をしっかりと確認しておきましょう。
店舗に車を持って行き交換してもらう
予約が完了したら、指定された日時に車を持ち込み、タイヤを交換してもらいます。タイヤの交換は店舗のスタッフが行い、目安の作業時間は30分から1時間程度です。
交換作業の料金は、レンタル費用に含まれていることもありますが、別料金の場合もあります。事前に確認しておくとよいでしょう。また、レンタル期間中にトラブルが発生した場合、対応してくれるかどうかも確認しておくと安心です。
利用が終わったら店舗に行き、タイヤを戻してもらう
レンタル期間が終了したら、再び店舗に車を持ち込み、スタッドレスタイヤを元のタイヤに戻してもらいます。タイヤの保管やメンテナンスに関しても業者が対応してくれるため、利用後の手間がかからない点がレンタルの大きな特徴です。
スタッドレスタイヤのレンタルサービスの相場

スタッドレスタイヤのレンタル料金は、車種やタイヤサイズ、レンタル期間によって異なりますが、一般的な相場は以下の通りです。
タイヤサイズ | 1泊2日 | 2泊3日 |
14インチ | 5,500~11,000円 | 9,900〜13,200円 |
15インチ | 6,600~14,300円 | 11,000〜14,300円 |
16インチ | 8,800~17,600円 | 13,200〜16,500円 |
17インチ | 11,000~21,500円 | 15,400〜20,350円 |
上記の相場料金には、作業工賃やタイヤ保管費用が含まれていることが多いようです。このほか、延滞料金や、年末年始の間は追加料金が発生することがあるので注意しましょう。
1シーズンレンタルした場合の相場は?
スタッドレスタイヤのレンタルは、基本的に1日~数日の利用を想定しており、1シーズンなど長期のレンタルをしているサービスはないようです。サービス利用が可能かどうかは、店舗に直接問い合わせるとよいでしょう。
シーズン期間中レンタル利用するサービスはないとすると、費用は単純に1日あたりの追加料金か加算されていくので、かなり割高になります。例を挙げると以下の通りです。
タイヤサイズ | 90日間レンタルした場合 |
14インチ | 165,000~206,800円 |
15インチ | 198,000~210,100円 |
16インチ | 213,400~231,000円 |
17インチ | 217,300~264,000円 |
1シーズンのレンタルはかなり割高になり、タイヤの購入より費用がかかってしまうことがほとんどになるようです。
スタッドレスタイヤをレンタルするメリット

スタッドレスタイヤをレンタルする主なメリットを5点、解説します。
交換作業をしてもらえる
スタッドレスタイヤをレンタルするメリットとして、交換作業をプロに任せられる点が挙げられます。自分でタイヤを交換する手間や道具を用意する必要がなく、安心して安全にタイヤ交換が行えます。
保管スペースが不要
レンタルを利用すれば、使わない期間中にタイヤを自宅で保管する必要がなくなります。タイヤは場所や置き方など、適切な保管方法も重要ですが、レンタルであればそのような点に気をくばる必要がありません。また、アパートやマンションなど、保管スペースが限られている場合にも便利です。
メンテナンスの手間が省ける
タイヤの保管には適切なメンテナンスが必要ですが、レンタルを利用することでその手間が省けます。専門業者がタイヤの状態を管理し、必要に応じて点検やメンテナンスを行うため、タイヤの劣化を防ぎ、安全に使用できます。
必要なときだけの利用であれば経済的
スタッドレスタイヤは、購入するとなると数万円以上のコストがかかりますが、短期間の使用であればレンタルの方が経済的です。1シーズンに数日間だけ使用する場合や、旅行や出張で一時的に雪道を走行する場合、レンタルを利用することでコストを大幅に抑えられます。
最新モデルを利用できる場合もある
レンタルサービスの中には、最新モデルのスタッドレスタイヤを提供している場合があります。最新モデルは高性能で、雪道でのグリップ力や耐久性が高いことが多いため、安心して使用できます。購入では手が届かない、性能のよいタイヤを試せる点も、レンタルの大きな魅力といえるでしょう。
スタッドレスタイヤをレンタルするデメリット

スタッドレスタイヤのレンタルにはデメリットもあることを把握しておきましょう。主な3点を紹介します。
長期間利用する場合は割高になる
上記でも説明した通り、スタッドレスタイヤのレンタルは短期間の利用には経済的ですが、長期間にわたって使用する場合は割高になります。レンタル料金が積み重なると、購入費用を上回ることもあるので注意しましょう。
毎年冬季に継続してスタッドレスタイヤを利用する場合は、購入した方が安くなるケースも少なくありません。利用ペースや利用日数などから、購入するかレンタルするか検討することがおすすめです。
急に必要になったときすぐ利用できない
スタッドレスタイヤのレンタルは、事前に予約が必要な場合が多いため、急な雪予報や突発的な出張などに対応できないことがあります。とくに、シーズン中や寒波の到来時には需要が急増し、在庫不足や予約が取りにくくなることも少なくありません。
緊急時にすぐにスタッドレスタイヤを利用したい場合には、レンタルサービスが適していない場合があります。すぐに利用できない点はデメリットといえるでしょう。
新品でない場合が多い
レンタルのスタッドレスタイヤは、新品では中古タイヤである場合がほとんどです。また、店舗にある在庫から選ぶことになるので、メーカーや種類が限定されている場合もあります。利用したいタイヤのこだわりがある場合にはデメリットといえるかもしれません。
新品ではないとはいえ、雪道での安全性は問題ないので、その点は心配しなくてよいでしょう。
スタッドレスタイヤのレンタルがおすすめの場合とは

スタッドレスタイヤのレンタルは、冬場の旅行など短期間だけタイヤを必要とする場合に適していることがわかりました。また、タイヤの保管場所が限られている場合や、自身でタイヤ交換をするのが難しい場合にも便利です。レンタルがおすすめのシチュエーションについてまとめます。
レンタル日数が10日を超えない場合
スタッドレスタイヤのレンタルは、短期間の利用であれば経済的です。一般的には、レンタル日数が10日を超えない場合、購入よりも圧倒的に費用を抑えることが可能です。長期予報で雪の予報が出た際や、出張や旅行などで一時的に雪道を走行する予定がある場合、レンタルでスタッドレスタイヤを利用することで、高額な購入費用を避けられます。
レンタルは、10日程度の短期間の利用であれば、交換費用やメンテナンスの手間を考慮してもお得といえるでしょう。とくに都市部に住んでいる場合、シーズンを通してタイヤが必要ないことも多いので、レンタルを選ぶことで手間が省け、経済的です。
旅行などで利用する場合
冬場に雪の多い地域へ旅行する際に、スタッドレスタイヤのレンタルはおすすめです。例えば、スキー旅行や寒冷地への帰省など、1週間程度の短期間で雪道を走行する必要がある場合、購入するよりもレンタルの方が費用を抑えられます。
また、レンタル費用を割り勘できるなどのメリットもありますよ。
スタッドレスタイヤの購入がおすすめの場合とは

スタッドレスタイヤの購入は、長期間にわたって定期的に使用する場合には経済的で利便性が高いといえます。寒冷地に住んでいる場合、シーズン中に頻繁に雪道を走行する必要がある場合には、購入するほうがより適しています。購入がおすすめな具体的なケースを紹介しましょう。
寒冷な地域に住んでいる場合
冬の間に頻繁に雪が降る寒冷な地域に住んでいる場合、スタッドレスタイヤは購入したほうが経済的で便利です。シーズンを通してタイヤを装着することが一般的であるため、毎回レンタルするよりも購入した方が長期的に見てコストを抑えられます。
寒冷地では、スタッドレスタイヤの装着期間が3〜4か月以上にわたることがほとんどです。このような長期間の使用においては、購入した方が経済的であるほか、毎シーズン同じタイヤを使用できるため、慣れたタイヤで運転できる安心感も得られるといえます。
シーズン中に継続して使用が想定される場合
冬の間、継続的に使用が想定される場合にも、スタッドレスタイヤを購入するほうがおすすめです。通勤などで頻繁に雪道を運転する必要がある場合や、郊外や山間部に住んでいて積雪が長期間続く場合では、レンタルよりも購入する方がコストパフォーマンスがよいでしょう。
自分の車に適したタイヤを選び、継続して使うことで、タイヤの状態を把握しやすくなるという側面もあります。
輸入車や特殊なタイヤを使用している場合
輸入車や特殊なタイヤを使用している場合、レンタルでは対応されていないことがあります。スタッドレスタイヤのレンタルサービスは、一般的なサイズや車種には対応していますが、すべての車種に対応しているわけではありません。輸入車や改造車では、特定のタイヤが必要な場合があり、レンタルでは対応していないことが多いようです。
輸入車用のタイヤなどは高価ですが、レンタルできる場合でも費用が割高になるため、購入して長期間使用する方が経済的といえるでしょう。
スタッドレスタイヤのレンタルを上手に利用しよう
スタッドレスタイヤのレンタルについて、利用の流れや料金の相場、購入する場合との比較を解説しました。スタッドレスタイヤのレンタルは、10日間以内の短期利用であれば経済的に利用できるサービスであり、保管や取り付けの手間がかからないことも大きなメリットです。
長期間にわたる利用や、シーズン中に何度も利用する予定がある場合、レンタルは割高になってしまうこともあります。お住まいの地域や利用頻度などから、レンタルと購入のどちらが向いているか確認しましょう。